遥か流れて風に乗り ウチナー浜に舞い降りた 折角もらった命なら 捨てたいなんて云うじゃない 生きたいけれど生きられぬ どんなにつらいことでしょう 話したいだけお話よ こんなおばあでよかったら 今宵島酒やりましょうか 星が消えるまで あなたとこうして会ったのもきっと 何かのご縁でしょう だからあなたに伝えたい 無念の命が散った浜 生きたいけれど生きられぬ そんな時代があったこと 今でも涙は涸れません こんなおばあになってても 今宵島唄やりましょうか 弦(いと)が切れるまで 明日はきっと晴れるだろう 夜明けを一緒に待ちましょうね 紫色に染まる空 泣きたいぐらいなチュラ空よ 食べて笑えて眠れたら それで人は幸せさ おばあはちょっと贅沢ね 美人に生まれてしまったさ 少し笑顔がこぼれたら 今宵島唄もうひとつ 今宵島酒もうふたつ 星が消えるまで あなたにこうして会ったのも きっと何かのご縁でしょう いちゃりばちょうでぇ いつだって帰っておいでこの浜に