ここにいないなら 向こう岸に行ったかなあ なんて思えないほど 地続きに足跡を踏み荒らして 辿り着いてしまったみたいだ 紙ストローは嫌い ウミガメにはごめん 水平線とは呼べない ぐちゃぐちゃの海を上がって あなたから 借りたまま壊してしまった全部を 返すみたいにこの波に溶かして 沈まない夕日にいつまでも 照らされて 輝く砂に足をとられないように あなたから 奪ってしまった盗んでしまった 全部を この体で濾したような青した なさけない裸を ここにいなくても ゆるしてほしいけど 走っている! 砂の上を あなたがまだついてくるようなきが して まだ歌う 借り物の声で