春の訪れを 知らしめるような 青白いフラッシュライト 猛々しく響く この空は晴れない それぞれの朝 退屈な僕らは 窓を眺めている あなたに会える時を 期待に適う時を 簡単にいかないけれど いつも考えている 山の端の稜線 霞立つ頃 新しい景色に 雨は降り続ける この空は晴れない 朝が来て夜 暗くなるムードが 窓を曇らせる 抱えきれない孤独を 抑えられない怒りを 悲しみに暮れる日々に 花は咲き乱れる 低気圧に揺れながら 耳をそばだてる 灰色の空を 萌える緑を 行く先の荒野を 醒めた夢の後を 雷が光る 一瞬のこと あなたは気づくでしょう 今は春なんだと あなたが思った通りに 今が春なんです