今 ステレオをまたいだ 君の足を見あげて もう自分の生き方を ゆずれないと笑った 海の見える窓辺で てすりの砂をはらい 小さく笑いながら 荷物まとめたよね もう若くはない苛立ちを 何処に捨てようか ああ まぶしすぎるその若さが 正直 淋しいから ふたりは もともと別々の 宇宙で息をしてた きっと 何にもなかったように ふたりは暮らしはじめた こげたパンのにおいと 傾いた看板と 愛したぬくもりさえ ざらざらに乾けばいい もう若くはない苛立ちを 何処に捨てようか ああ まぶしすぎるその若さが 正直 淋しいから さあ 白い湯気の向こうに立つ 誰かを愛せるか まだ 自分さえも愛せなくて さまようだけがつらい まだ 自分さえも愛せなくて さまようだけがつらい