海鳴りがうたかたの月に凪いで 重い空とかさなる頃 唄人が透明の弦をつまび 君の背にも翼が咲く ふわりふわり たゆたいながら 旅の終わりを泣くのだろう ふわりふわり ただ一心に 耳を澄まして泣くのだろう 行き場なく呼ぶ声は美しい名も この世界が他人にする いつの日か君の目を蒼く射した 光がまた届くように ふわりふわり たゆたいながら 愛の終わりを泣くのだろう ふわりふわり ただ一心に 声を殺して泣くのだろう 月凪に 君の背を追い越した 新しい世界のかたち 月凪に 君が知る 新しいその調べ ふわりふわり たゆたいながら 旅の終わりを泣くのだろう ふわりふわり ただ一心に 耳を澄まして泣くのだろう