りんごがね、今年はそれはそれは 見事に染まったという 沖でも、それはたくさんの 魚の群れを見かけたという 行方のわからぬアイツは、今も 帰らんままだそうだが ほっぺたの赤いあの娘は、ついに 花嫁になるのだという お天道様 なんというか、ありがとう どうもありがとう なきべっちょらにずっと 降り注ぐのが良いことばかりで あることを願い わたしたちは歌おう、 悲しみにドッコイセェと土を盛り そして、千年の一瞬を狂った渚に まっさらなあかりがつくのを見よう 三月はプリズム 鉛色の海に 沈黙の詩をなげた 七夕が近づく夏至の夜に集い、 ともに汗を拭った わたしたちはたまさか交わり、 そして友達になった なきべっちょらにずっと 降り注ぐのが良いことばかりで あることを願い わたしたちは歌を交わし、 悲しみにドッコイセェと土を盛り そして、千年の一瞬を狂った渚に 懐かしいあかりがつくのを 時間の速すぎる流れにも 意味があるというのか 想い出もぶっちぎるほどに速く 訪れる、無遠慮な未来にさえ わたしたちは歌おう、悲しみに ドッコイセェと土を盛り そして、千年の一瞬を狂った渚に まっさらなあかりをつけよう 今