原初(はじめ)から 理解(わか)ってた、 たった一つだけの願い アダムさえ望んだ… 側に存在(い)て欲しいって 禁断の果実は甘美(あま)すぎる蜜 抱きしめる だからこそ林檎(それ)は 罪を纏わされた ああ、誓(たと)え 神に赦(ゆる)されないと 責められてもかまわない 禁忌こそ香辛料(スパイス)ね… 魂を刻まれた螺旋の糸が結びあう 贖罪は煮詰まって華麗に変わるから 深い闇に眠った寄跡の蓋を開く刻 溢れる永遠(とわ)の香り… それは未来 言葉の楽園で、 真実に手を伸ばしてよ 触れるくらいにね、 いつも近くにいる そう、 分割(わか)たれない命があるの 寄り添ったまま離れない 絆こそ香辛料(スパイス)ね… 幾億分の一の螺旋の糸を結びあい 運命は煮詰まって華麗な愛になる 生まれたその瞬間、 それが出逢いだった事実(こと) 消え去ることはないの… 終末(おわり)がきても 離れない…! ああ、世界なんて移ろうけれど 何度だってめぐりあう 絆こそ永遠(えいえん)の 香辛料(スパイス)… 魂を刻まれた螺旋の糸を結びあい 運命は煮詰まって華麗な愛になる 匣に閉じ込められた 希望の蓋を開く刻 一つになるの、きっと…『兄と妹』