恋は陽炎 ゆらゆらと おぼろげに 微笑むだけ 恋は陽炎 不確かで 約束できない 夏の夜 家路へ帰る君を 改札の前まで 終電は急かすように すばやく針は進む 一言が言えなくて 空しさばかり覚え 汗ばんだ言い訳を 暑さのせいにしてた 恋は陽炎 ゆらゆらと おぼろげに 微笑むだけ 恋は陽炎 ほろ酔いじゃ 約束できない 夏の夜 江ノ電のクラクションが 潮風の中に溶ける 細いベルトのサンダル 別れ間際にほどけた 日焼けを嫌う君の 夏でも白い肌と コバルト色に憂う 瞳が車窓に映る 恋は陽炎 ふらふらと 千鳥足で 離れていく 恋は陽炎 ほろ酔いじゃ 約束できない 夏の夜 夏の夜