焼きつくほどに 強く 消えない 絶望 失望 どこまでも暗い 息を吸うのさえも もう苦しくて 掴みたい 掴めない 差し伸べられた手を 誰も信じられず 振り払ってしまう 目に映るすべてを 疑うことなく ただありのまま 受け止められたなら 瞬きするたびに こぼれおちるものを 愛と呼べる日々が くるのかな 生まれたときのような 澄んだ瞳なら かけがえのないものが 見えるの? 愛情 友情 交わした約束 触れやしないから 信じあえなくなる 視える 視えない “こころ”は何色? 深く覗き込む程 滲んでしまう 苛立ちと憎しみが 精神(こころ)を掻き乱す そして簡単に 僕は壊れていく 今にも消えそうな か弱い曲線で 輪郭を描いては 塗り重ねていく 濁るだけ濁して 黒くなるくらいなら いっそ全てを覆う闇で 隠して 不安や諦めで 断ち切ってしまった世界 自分の居場所も 見失ってしまう そして今気付いた 差し伸べられた手を 受け止める事の意味 やさしさとは「ゆるす」ということ 誰かの温もりで こぼれおちた雫が また誰かの闇を 照らせたなら この眼を閉ざしても 感じる確かな希望(ひかり) 焼きつくほどに強く 消えない