どれも選べなかったんだ 終点で目覚めた後先は見えない 止まらないシャボンの泡の中 気まぐれに 手を伸ばす事もしないまま 鐘ひとつ 出来る事ならもう一回だけ 君と交わしたい 何もわからなかったんだ 歪な跡をなぞるたびに情けなくなる 魂をここに貰ったくせに すがたかたちさえも 丸めて放り投げてしまえばいいのさ 数を数えて もう何回だけ傘をさせばいい 雨が流れかかってしまった 乾いた壁に跡を残していく 意味もいらなかったんだ 次第に切り崩されたままを 眺めている 指がふやけてもまだ くるくると目が回る 足が縺れる くだらないな もっと 鼻で笑うだけでそっと 中身は空のままで 食べ尽くしてしまう前に 飽きるまで これ見よがしに もう一杯だけ 君と話したい