カーテンを開けないで そよ風の指先が そっと めくるその度に こぼれる陽射しは 海…… 熱いシャワー浴びた後 バスローブに着替えたら 窓の外に シュロの風が吹くわ 長い髪 乾くまで お行儀悪くしていたい お気に入りの あのペディキュア塗って 誰かが見てる 視線を感じてた ゆっくり振り返ったら ほら カーテンのすき間から 少年がのぞいてた 何か言いたいみたいに 少し うつむいて カーテンのすき間から 少年がのぞいてた 青くきれいな瞳を そんな伏せるのは なぜ? 差し出された 手の平に 見たことのない 貝がら 宝ものを くれるつもりなの 唇 噛んで くやしい顔してる 理由がわからないのよ もう カーテンを閉めながら 少年がつぶやいた “僕が大人になるまで このままでいてね” カーテンを閉めながら 少年がつぶやいた “君を迎えに来るまで ずっと待っててね” そう