平凡な毎日に時間は溶けてゆく 不器用に言い訳を並べる 不甲斐なさ恥ずかしさもまるめて 背中に隠した 君はいつだって不安も焦燥もなくて 真っ直ぐに彼方を走ってく あまりにも遠くて届かないと 思っていただけど ひび割れた隙間の奥に見つけた 孤独な暗闇 それは僕の背中とよく似た傷跡 青く眩しい世界を見上げ 羨んでいたんだ 君と僕は違うと思っていたせいだ 飛び込んだ先に見えたのは 僕の中の青だ 君と同じように瞬くこれは 僕だけの色彩 いつからか人目が怖くなった 否定されることを恐れてた 苦しさも痛みも 感じないふりしたかったはずなのに 「誰かこんな気持ちを許してよ」 銃声のように響く声は 僕のものじゃなくて隣にいた 誰かのものだった きっと誰もそうだ 足元に向けた視線を上げて 初めて気付いたんだ 震える君の手 青くて遠い世界は触れるほど 近くにあった 弱ささえも強さに変えて生きられる 君が僕に教えてくれた 僕の中の青を 他の誰かも遠く感じていただろうか あの頃の僕と同じように 逆光を遮った手のひらは 憧れから 逃げるためにあるんじゃない 僕の中に確かに息づく 青く光る僕だけの色彩を 掬い上げるためにある 臆病に閉じ込めた僕は いつかの君の姿で 同じ痛みで戦い続けていたんだ 青く眩しい世界は この両手で掴むんだ 誰も同じように瞬ける 世界がここにある それはかけがえのない色彩