安全な生活に 潜んでいた病原体 生を食い散らして どこに向かうの 細胞と調和して さて抗体はもう限界 お望み託して 貪る錠剤 ヘタレには耐えがたいよ これは罪なき罰ですか? 慎ましく目立たず 生きていたいだけなのに 苦味が去ったあとの この憂鬱は血に溶け込んで 麗しき脈動がここに蘇ると 言い聞かせるのさ 文明と同化して その正体を狡猾に 操り隠して 躍る偽薬 ""当たり前""と引き換えに 心を奪ってゆくんだ 人知れず足を攫って 深みに連れてくよ 夜の絶望は深く まやかしで満されていく 忌まわしき欲望よ 僕の目の前から 消えてくれないか 痛みが遠のいてく 心地よい夢の時間を 芳しき妄想が 僕の目の前では現実になるよ 苦味が去ったあとの この憂鬱は血に溶け込んで 麗しき脈動が 夜を引き裂いたらもうすぐ ここに蘇ると 言い聞かせるのさ