モノクロ 街角 同じ空を見て 初めて同じ色を見てくれた人 あの頃の毎日に彩りを与えてくれた 君はもうここにいない 色めいた草木が枯れてく 木枯しが胸を冷たく撫でる 繋いだ手と手の風景は今も 瞼の裏に焼きついている 一人きり 泣いて泣いて 薄めた恋の色 薔薇の赤が薄らぐように あんなに恋しても どれだけ愛しても 時間は君を忘れさせる いなくてもいい人に変えていく モノラル 世界に 囁きのメロディー 見失った未来に導いてくれた人 あの頃の毎日を潤いで満たして 乾き切った想いを泳がせた君 今までよりも深い愛に 溢れ落ちた涙も消えていく さよならの声が消せないくらいに 記憶の中に染み付いている 一頻り ぽつりぽつり 降り続いた雨も いつしか蒼の空を見せる 花弁に滴る雫もそのうち 空に溶けていくと信じてる 今はただその時を待つだけ 一人きり 泣いて泣いて 薄めた恋の色 薔薇の赤が薄らぐように あんなに恋しても どれだけ愛しても 時間は君を忘れさせる いなくてもいい人に変えていく その時を信じて待ち侘びる 一人きり ひらりひらり 落ちる花びら ちぎった頃に戻りたい 一頻り ぽつりぽつり 濡れる花びら 忘れることができない ひらりひらり 落ちる花びら ちぎった頃は戻らない ぽつりぽつり 濡れる花びら 忘れる前に会いたい ひらりひらり 会いたい ぽつりぽつり 会えない
