部屋に火を置いてみる 煙と耳鳴りの音 不思議な程の静けさで 余りすぎた時間が溢れる その目も象も人知れずに歪んでは 変わる 鮮明なんて遠い 綺麗さが沁み込んで苦しくなる 冷えた手を温めるように もう前を見なくて良いんだと 視界奪いそっと溢れた水に 少し愛しさが混じる 何度も夢を見るけれど 断片的で曖昧で 取り残された世界には 必要ないと去る記憶 揺れては見えなくなる それもこれも同じなのかもな 静けさのワケに気付いては いつも通り目を逸らした 冷えた手を温めるように もう前を見なくて良いんだと 視界奪いそっと溢れた水に 少し愛しさが混じる 温かさの中に花 摘み取ることはできるか ぼやけた世界は煙と流れる 枯れたように動けなくなってた 色のない夢は醒めないまま あの日々、記憶は変わってくけど 今は涙と眠ると良いだろう