想像した理想郷が簡単に崩れ去った 描きかけの風景画 其処には 誰もいない 君だけが知っていた 人間に なれない僕ら 感情を押さえ込んだ 人形に させないで 誰が待てと言った? 何を恐れている? そんな目で見ないで 逆さまだった憧憬が 煙みたいに蠢いている 掠れた声で叫んだ 僕はまだ息をしている 君がいるだけで 応答のない信号が 呆然と 彷徨っていた 感触のない日常が 心臓まで 染み込んだ 感情を持て余した 一人にしないで 信じてもいいよね バラバラな点と線が 縫い合わさって僕を創った 掠れた声で叫んだ 僕はまだ息をしている 忘れないために