領土の取り合いみたいにお互い心貪った 先に音を上げたのはあなた つまらない人間にはくだらない人生がお似合い 忘れ物はないわ あとは私が消えるだけ あれは蜃気楼だった 咽び泣くのは君の影 失ったのは恋じゃない 最初からどこにもなかったの 真っ赤に濡れた瞳が 砂漠の果てに消えていく 揺るがない景色を見せて 泣けるフィナーレは十分だ 「二人はきっとうまくいく」 呪文のように繰り返し 静かに首を絞めるあなた 自分だけ責めてるから 真実が視えないでいるのよ 私さえ消えたならば きっと涙は晞くから ここは蜃気楼だった 熱に守られ 棚引いて 手を繋いでよ 今だけは 名前も忘れてしまうから さよならだけが響いてる 砂漠の果てに消えていく 尊い声はこの胸に それだけあれば 私は あれは蜃気楼だった 咽び泣くのは君の影 失ったのは恋じゃない 最初からどこにもなかったの 真っ赤に濡れた瞳が 砂漠の果てに消えていく 誰かが傍にいたことをあなたはふと思い出すのね 見て また夏が来るから 熱さに振り返って