朝陽が昇ったら 何もなかった 身体が溶けるほど 自転車を漕いだ もう 忘れたかった 花が咲いていた 儚げに揺れていた 目を離せなくて ずっと それを眺めていた 涙を溶いたような色 花の名前は知らないけれど 棘を持っていた 近づいて知ったんだ 傷跡が付いていた それも 僕と同じだった 傷つけ合わないように 少し離れて 僕ら泣いた 朝陽が見えるかな そうだ世界は こんな色だった 暗い夜が引いたら ひとりぼっちだった きっと同じなんだ 朝陽が昇ったら 何もなかった こんな世界で 身体が溶けるほど 同じ色だった 朝焼けの堤防 自転車飛ばした 染まる世界で あなたと溶けるなら それも良かった きっと同じなんだ ずっと見てたかった 花は枯れて行った 途切れた残像 四月の残響 同じ色だった きっと分かっていた 花の名前は