夕なぎの髪はしとやかに 恋に乱れようとはしない あまねく誘う 貴方の目さえ うつろで 葡萄酒のあつい香りから たちこめる嘘でかまわない 女はたぶん 散りぎわが華 一途に はかない夢なら きれいに見るもの さめても消えない 二人よ 泣かせないで 泣かせないで 抱かれればいい 蜃気楼でも たわむれでも 愛に見えるなら 悔む程女に生まれて 刺も蜜もかざれるけれど 素肌を寄せる その前ぶれに 見つめて このまま夜へと 落ちればいいのに やさしい言葉は いらない 泣かせないで 泣かせないで せめてもの愛 蜃気楼でも 信じるだけ とけてしまうまで 泣かせないで 泣かせないで 抱かれればいい 蜃気楼でも たわむれでも 愛に見えるなら