さようならあなた 薄紅の空の下 私は右 あなたは左に 「大好きよ あなたを忘れない」 言葉は出る前に 心で死んじゃうけど 二人を塞ぐ 花びらの雨 ひらり 鳴り響く音 せめてあなたが 隠れるくらい 薄紅 染まれ染まれ さようなら私 旅立つあなただけを 思っていた 切ない私よ 「大丈夫 なんとかなるはずさ」 言葉を信じれず 「二人」を消してしまう 稲妻のように 流れた涙 じわり 滲んでく頬に 指輪の消えた 右手で触れた 「じゃあまたいつか」なんて 眩しい朝に 笑う君を 暗い夜に 泣いてた君を 「嬉しい」なんて 笑う君を 隠れながら 泣いてる君を 言えないだろう 当たり前だろう 若い僕には 何もできない 許されるなら いっそこのまま 何も言わずに さらってしまおう ほらひらりひらりと染まる空よ 強く引き寄せたいこの手を隠して 二人を塞ぐ 花びらの雨 ひらり 切なげな物語 「私は右に」「僕は左に」 時間よ止まれ止まれ わかっているわ わかっているよ せめて二人が消えちゃうくらい 薄紅 染まれ染まれ さよなら 染まれ染まれ