くものいとはだらりと 未来を試す様にゆれる やがて誰かがそれを掴んだ 引きずり下ろす群衆は 今を守りたがるさびしがり屋だ 僕も選べないでいる 臆病者で 「てをのばせ」 微かに聞こえる 誘う様に聞こえる 箱庭の外から響く 先駆者達の声 住めば都の奈落の底 憎んで 愛して 矛盾に笑われて 日は沈む 今宵も 革命の日の夢を見る おやすみ くものいとは綺麗で 甘そうな雫がしたたる とても滑りやすいらしんだ 登り切れば 楽園が そんな噂信じられはしないけど いつも心惹かれる あのいとの先 「てをのばせ」 今日より愛しい明日へと 変わりたい 変われない 自分を信じて裏切られて 挙げ句に誰かさんのせいにしてる 群れはゆく 白黒で答えを求め 選べない それでも ここにいる 「てをのばせ」 微かに聞こえる 誘う様に聞こえる 箱庭の外から響く 先駆者達の声 「てをのばせ」 今日も静かに揺れている 未来は揺れてる あの声は救いか甘い罠か ひとりで見上げる空の先へと 臆病者よ てをのばせ