天気予報は正しかった 垂れ込める雲を見上げた午後 「荷物になるから傘は嫌い」 あなたの言葉が不意に浮かぶ 空から降りてきた一粒が 私の頬にそっとたどり着いた 人々はそれぞれとりどりの 花を咲かせて歩き出す 私は何も持たず 立ちつくしている 暖かな雨に 打たれながら 嘘も涙も罪も 洗い流して あなたに会いに行けたら … 蕾は咲くことを諦めて うつりゆく景色を眺めてた 限りある時間とは知っても どこにも行けないと震えてた 止むことを忘れた一粒は アスファルトを黒く染めたあと 足早に過ぎ去る人々の影に 悲しみを落とした 私は愛も知らず 待ち続けている 暖かな雨に 願いながら 過去も迷いも捨てて あなたのためにもっと 生きていけたのなら 限りない地平線の向こう 繋がってる空の下で あなたの腕に抱かれるように この心優しくて <♪> 私は何も持たず 立ちつくしている 暖かな雨に 打たれながら 嘘も涙も罪も 洗い流して あなたに会いに行けたなら 私は愛も知らず 待ち続けている 暖かな雨に 願いながら 過去も迷いも捨てて あなたのためにもっと 生きていけたのなら …