午前中から泣いた日は 光が眩しすぎて誰にも会えないから 閉じたままのカーテンの中で 思い描く歯形のような 痛み伴う束の間の確かなものに 肩揺すられたりして 涙のバルコニー屋根のない雨宿り 心に風を当てて 少しでも晴れるように 見下ろした大通り さっきまであそこで 急いでいたひとり 素敵な大人になりたくて 飛び出すまま走ったけど 素直な気持ちが恋しくて 今はゆっくり生きよう 追いかけていたものが 追い越してきたものと それに気づいたのも 少しだけ遅かった それでもいいよね 涙のバルコニー日暮れは予報通り 心を乾かすだろう人知れず変わる街 気づけば季節の折置いて行くはずの 迷いをまた羽織り 優しい風に促されて 溢れるまま流れていく 切ない気持ちは止めないで もう少しここにいよう 素敵な大人になりたくて 飛び出すまま走ったけど 素直な気持ちが恋しくて 今はゆっくり生きよう