スポットライトを浴びた 君が歌い出す 細いのに芯がある その声 大空へ飛び立つ鳥のように 翼を広げてそこにいた でたらめな空想 歪んで見える世界 終わりのない螺旋階段に 嫌気がさした君を 止めることができなかった 目まぐるしいストリート きっかけをまた 一瞬で見失って ちっぽけなサイン 夜が迷宮に誘う 君がいた夏を思い出す 「世界がどんなにひどくても みんな黙って見ている。 そんな風に生きられない人も いるんだよ。」 なんて言えばいいか わからなかったシーン 今もまた思い返して でもやっぱり正解はわからない オレンジに染まる公園 もらった君のCD 今でも聞くたびに 胸が苦しくなる 優しい声だから 怪しく美しい糸を紡ぐスパイダー 生きている限り絡みつく 「最低だっていいよ」 宙に浮いた言葉は 背中に届かず 目まぐるしいストリート きっかけをまた あっけなく見失って 通り過ぎるサイン 夜が迷宮に誘う 君がいた夏を思い出す