嗚呼…嗚呼… 「うあああああああ!」 「篭手切!」 啾(しゅう)…啾(しゅう)… 「大丈夫…これは… 私が向き合わなくてはいけないんだ !」 夢見るのは まぶしいまほろば 高まる鼓動 のぼる のぼる 天に咲きのぼる いつかこの手に… いつかいつの日か 手に入れるまで/踏み出す時 きっと来るから… 「…先輩」 「…お前は誰だ?」 「先輩、私です! 篭手切江です!」 「…こてぎり…ごう…」 「思い出して下さい!」 嗚呼…嗚呼…啾(しゅう)…啾(しゅ う)… 許すまじ 恨みつらみ 忘れまじ 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう) 哭(な)いてもいいです 嘆いても構わない ただ見失わないで… 共に共に夢を見ましょう 「せんぱあああああああい!」 「…」 夢は見るもの/見るために在る 夢は語るもの/物は何を語る? 夢は共に/影だろうが 目指すもの/在るものは在る 「…天下は…夢か?」 「…はい…夢です」 「…そうか」 嗚呼…嗚呼… 伸ばした手は 嗚呼…嗚呼… 行き場失い 啾(しゅう)…啾(しゅう)… 啾(しゅう)…啾(しゅう)… 何一つ掴めないまま…だった ならばその篭手 もらいます 固く握りしめるために 「……」 伸ばすことをやめたら 何も掴めないまま 夢は夢で終わる 淡く消える 幕は上がらない… いつかいつの日か 踏み出す時 とくんとくん きっと来るから…