明滅のライト 連なって ぼんやりと浮かぶ 高架下 真っ直ぐに伸びて 赤さびた 酔いどれを見下ろす 鉄細工 橋を別けた 線路ぎわで 走る車輪 眩暈 回る 儚くて わなないて 手を伸ばす あの日の影 なだれ込む 路地裏に 掃きだめた 世迷い言 雨に流れてゆく 寝息をたてながら 平熱のからだ 転がして 擦りむいた 傷を数えた まっさらな記憶 溶け合って 浮き沈む空が 泣きやんだ 夢を囲む 柵を越えて ふたりきりで埋めた道を 羽ばたいて 瞬いて 手を伸ばす あの日の影 汗ばんだ 思い出に 降り注ぐ 夕凪色 変わってしまう街の 今を 見つめてた どうして 痛くないの? どんな風に 笑えばいいの? 貴方は居ない 居ないのに 走る 走る 回りながら また沈み 浮かぶ 街で生きてく 照らす 明かり 憂い 飲みのほして 走る 走る 気づけば どこまでも