閉じかけた 日記から におう うす桃色 短い季節 山裾に 霞たつ 街を越えたあたり まどろむ午後に 短い夢を見た あなたの後ろ姿 サンダルで追いかけた 春の日 あのとき ふたりは別れた 一度の雨さえ たえることなく散って 舗道で風にゆれた さくらの花びらのように <♪> すてかけて また開く 淡い 涙の跡 過ぎゆく季節 やわらかに 目を閉じて 遠い港の音 流れる雲と 短い旅をした あなたの指の向こう ちいさなつぼみ見てた 春の日 あのとき ふたりは恋をした 輝く木漏れ日 肩にいくつも降って 舗道で風にゆれた さくらの花びらのように 閉じかけた 日記には まだ さよならの言葉は残さない 春の日 あのとき さくらの花びら 春の日 あのとき さくらの花びら 春の日 あのとき さくらの花びら...