刻んだ時の分だけ 汚れていくものだと 誰かの声 耳傾けて 傷つくのはもうやめた 歪んだ靴の踵が 痛そうに鳴った今日は 褪せた紐が誇らしそうに 疲れ千切れていくんだ 追いつけない逃げ水から 魚が一匹 跳ねたんだ 夜が明けたら君とふたり 世界に色を贈ろう 泣き出しそうな空も今では 愛おしく思えるから 何かを捨てる時には 何かが痛いんだ もう古されてるそれだって いまだ戸惑うのはどうして ねえ消えていくのは 怖くはないんだよ 心配なんだ ねえ戻れないのは 怖いことじゃないよ 寄り道しよう 夜が明けたら君とふたり 世界に音を贈ろう 瞼の奥に張り付いたまま 消えないあの日の影も 夜が明けたら君とふたり 世界に色を贈ろう 泣き出しそうな空も今では 愛おしく思えるから