君と初めて行った あの小さなカフェ ミルク多めのコーヒー 笑い合った午後 窓際の席は まだそこにあるのに ひとりでは 座ることができない 君と初めて見た 深夜のアニメ ストーリーよりも 君の横顔が好きだった 今 画面をつけても 胸が苦しくなる もう笑い声は 戻らないのに 終わりが来るなんて 思ってもいなかった あの日々は永遠だと 信じていたから 君と初めて聞いた あの曲が流れるたび 涙で滲んで 前を向けない 君のいない未来が まだ怖いんだ 君と初めて手をつないで歩いた道 街灯の下 小さな影が重なった いま同じ道を ひとり歩いてみても 風の音だけが 響いている 君と初めて交わした 「また明日」の言葉 何気ない約束 それが永遠みたいで 今は「さよなら」が 耳に焼きついて どれだけ願っても 消えてくれない 終わりが来るなんて 思ってもいなかった 手を離す未来なんて 考えもしなかった 君と初めて聞いた あの曲が流れるたび 心のどこかで まだ君を探してる 忘れられないよ 君と過ごした日々 もう一度 あのカフェで 君と笑える夢を見てしまう だけど目が覚めたら 空っぽの席 初めてをくれた君は もういないのに
