ガレキに めぶく命 誰もが空を見上げる 真夏のセミの声が 焼けた街に響いて 希望はまだ 名前を 持てないまま 今がある 前を見て歩くには 傷が深すぎた 景色は変わり 記憶は褪せる かつての痛みを知らぬ人 八十年語り継ぐ 涙の歴史がある もう二度と あの涙には 会いたくはないと思う 秋風吹く夕暮れ 語られない戦争が 誰かの涙誘い 自由の意味問いかけ 遠い国の空には 火の粉が今も舞い散る 流れた涙が海を越えてくるときに 八十年の 風につつまれ 光が争いの影照らし あなたへと 未来へと たくしたい想いつのる 繰り返す 涙の連鎖 終わらせる力がほしい 春がまた訪れる その日まで僕は歌う 悲しい涙がおわり 平和が訪れ 八十年の 風が教える 歩き出すその勇気と力 あなたへと 未来へと 想いをたくすときがきた 涙が枯れた祖母の悲しみ 空に消えたあの命たちへ もう二度と みらいへと たくしつづけたおもいが 今 響け 終わりへの祈り 戦争のない世界へと
