記憶の狭間に揺れる声 赤い糸をほどいて 眩しすぎる季節を想うよ 懐かしいあの歌声さえ もう今は消えてゆく 遥か遠ざかる蜃気楼に 突然 思い出す事がある 別れた日の君の言葉 どうして 気付かなかったのだろう 今 この身体に突き刺さる あの時君と 分かり合えずに 独りになった 今は幻をただ追い求めてる 無駄と知りつつ 夢の彼方で せめて 幸せの時間過ごすよ 涙に濡れた貝殻たち 耳元で囁いて 絶え間なく愛の唄奏でる 通り過ぎる雲の影を追い 無邪気だった あの頃 生まれ変われるならもう一度 いつしか 失ったはずの日々を 古い写真 呼び戻す 二度と戻れはしないのだろう 今 輝かしい昨日へ もう一度君の はしゃぐ姿を見つめていたい そんな願いなどは叶わないけれど 傷は癒えずに 揺れる想いも今は 儚い夢に抱かれて 青空を飛ぶ鳥のように 自由でいられたら こんな悲しみもないだろうに だから今は歌い続ける 心を癒すように 大きな流れに身を委ねて こんな世界に 残す全てを 行く宛てもなく ずっと探し続けて彷徨い 君と巡り会ったよ 思い起こせば そうさ 胸焦がすような思い出 砂浜を打ち寄せる波は 足跡消し去って 思い出に終止符を打つだろう けれど楽園の様な日々 今だって忘れない 夢の奥底にいつまでも 記憶の狭間に揺れる声 赤い糸をほどいて 眩しすぎる季節を想うよ 懐かしいあの歌声さえ もう今は消えてゆく 遥か遠ざかる蜃気楼に