住み慣れた街の喧騒 キズだらけのギターを背負って ダイナモのついた自転車に跨った 色褪せた靴紐を いつもよりギュッと固く締めて 解けないよう 細やかな魔法をかけた すれ違う街 遠ざかる日々 錆びついたガラクタを抱える 歌声 聴き飽きた起承転結も 拾い集め優しく抱いて 空っぽな笑顔で セカイを照らすの 今 陽の差す角の窓際 画が融けて光る 嗚呼 もし神様に願うなら 無垢な過去に巻き戻して 今 陽の差す角の窓際 画が融けて光る 嗚呼 もし神様に願うなら なんて莫迦な夢だ 大人のマネする僕等の 置き去りにされた後悔と 有耶無耶にされた夢を 掻き混ぜて現在に辿り着いた あどけないままの僕等を 取り戻す為の航海 さぁ あてのない旅の準備だ 夜明けの合図で走り出すよ