まだ1人で 座りたくない気持ちだけれど 出発のライナー あと10秒で。 水滴、 窓のレンズにぼくが映っていた 出発のライナー あと10秒で。 感動する前の数秒前 控えめな心のぼくは 見つめていた かなしみを 言葉だけで粉々になった 瞳だけで返した 僕は大人じゃん ちょっと泣けるじゃんって思った 1人がけの席に座って 同じ虹を見ていた ちょっと泣ける話って思えたんだ ライナー。 目の前はプラスチックの草原で、 どこからどこまでがぼくのものなの か? これはみんなのものなのか 分からなくなって、言い聞かせた。 恐るべき魔人の言い訳! この笑顔もそうやってここに 着地していた。 ここで打ち破れたのなら いま何一つ 持ち合わせてはいないけれど 何かしたいな、あと10秒で。 水滴、窓のレンズに君が映っていた 何ができるか、あと10秒で。 感動する前に考えた これからの季節の匂い 思い出になるのかな? 言葉だけで粉々になった 瞳だけで返した 僕は大人じゃん ちょっと違う世界だった 1人がけの席に座って 同じ雨も降るんだ ちょっと違う世界だって飛び 込んだ。 出発のサイレンが響いた! 1人がけの席に座って 同じ虹を見ていた ちょっと泣ける話って思えたんだ ライナー。