午前0時を回り、 街を横切っていく赤い自動車 ぬるいビールまがいのグリーン缶、 呆れた理屈ばかり 歩道橋で立ち止まり、 人工衛星を見上げれば 古い映画のようなナイトシーン、 隠した手紙のこと それじゃ、アクション 海岸沿い、 「私、覚えてるわ」と彼女 なびく髪を直しながら 何か言わないと、と考えていた 「汽笛が鳴ってるみたいだね」 換気扇回るワンルーム ピーススーパーライト軽く吹かし 「くだらないわね、それって。 あなたって、まるで…」 ここでカット 「形のないものだけど」 こちらを見つめ、彼女は言う 夜が青さを深める 「ほんとにね」呟くだけ それじゃ、アクション 海岸沿い、 「私、覚えてるわ」と彼女 なびく髪を直しながら 何か言わないと、と考えていた 「汽笛が鳴って…」 テイクスリーアクション 海岸沿い、 「私、覚えてるわ」と彼女 なびく髪を直しながら 何か言わないと、と考えていた 「汽笛が鳴ってるみたいだね」