言葉一つ 紡げずにただそこに手向けた花は 名持たぬまま 記憶だけを抱いたままで君に捧ぐ 花言葉を今も探している 千切れた欠片羽を広げて 揺れに揺られてあなたに届け 果たせぬ約束を代わりに引き 受けるように 風が吹いていた 花びら舞うほど強く痛みを残して 帰らない日々に思い馳せるようで 上がれ上がれ上がれ 鮮やかに染めあげる空を 自由に踊って 変わり 果てたその色に 哀愁感じるのがせめてもの救いね 頬を伝うこの涙が空へ上がり姿を 変え地上に降り注ぐ あなたはきっと何も知らずに傘を 広げて 弾くその雨 そうして後に咲く虹が 綺麗であるほど 孤独を知らせる 雲間から差す光がこの身を焦がして 手に残る温もりも溶かしていく いっそ消えぬように胸に深く 焼傷(きず)を刻んでほしいと願うよ 嗚呼 生まれた意味など誰も 知らないのに 当たり障りのない言葉並べてる Ah 嫌になるほどこの空が綺麗で 花びら舞うほど強く痛みを残して 帰らない日々に思い馳せるようで 上がれ上がれ上がれ 鮮やかに染めあげる空を 自由に踊って この風に乗せて… 上がれ上がれ上がれ もう一度咲くまで
