空から降ってきた君 純粋無垢な出で立ちで ビルの上から見下ろして スズメの群れを捉えて うれしそうにしてた 地上で生まれた僕 排ガス 煤にまみれた姿で とめどなくため息をついて 交差点から見上げて 飛びたいままの僕は わからないままどこへゆくふたり 身覚えない業をかかえて 不幸せを消したなら いつか そのままで会えるかな はるかな地平線の向こう 何があるかなんて問おう ビルを蹴り飛ばす恐竜と 花飾りつくる君と 何もできない僕は 虹がのぞいた空 君がやってきた空 わからないままどこへゆくひとり 身覚えないドアを叩いて 月明かりを消したなら いつかそのままで溶けるから たあいないただそばにいるふたり 手作りの地図をのぞいて その杖をみつけられたら 水面の星も拾えるかな 泣きそうなひとみをゆらして 必死にがらくたあつめて きみになれないぼくは