「AメロのAはAbilityのA。 こんな単調なフレーズ 叩いてらんないんだ」 「おいおい、手数じゃなくて ハートだろ!」って すぐに喧嘩になるお前達を 仲裁するのに必死さ スタジオの外はさざめ雪 信号待ちのハイヤーの 目元に溶ける粒 "分かりあえない"が増えるたびに 分かりあおうとした足跡を 延ばしていく 「血や才の有無なんて 嘆く暇が有んならさ、 目の前の一瞬にいつも 最善を尽くすのだ。」 そういうの才能って 言うんじゃね?とか まかり間違っても言うなよ、 俺すぐに調子に乗るから。 身から出た錆で 何度でも夢を見せて 静脈を疾る この神経伝達衝動物質、 枯れ果てるまで。 涙飛沫は今舞い上がる 夢打ち際の風を集めて 今いる場所がもう 既にそうとも知らずに 桃源郷を目指す事 人は青春と呼ぶのさ ごらん季節を 悴む日々すらも 全て優しかったこと 遮光カーテン 埃っぽい部屋 六畳の部屋に千切れた薄命光線 殺される前に殺した本音で 生きてるって言えるんかな 授かったは如意棒か はたまた金の輪か 理屈で埋まる頭を締め付ける こういうの才能って 言うんじゃね?とか まかり間違っても言うなよ いつまで目を逸らしてる? 周回遅れの運命を呪いながら 同じコースで磨り減らした靴底 窓開けたら一度きり春の風 もう一度はみ出してみるかい 「あのゴールネット揺らしたら 弟を学校に母の手の皹に 軟膏さえ工面できる...!」 ギイッ!と空を睨んで 彼はもう駆け出していた 気づけば利き足宿っていた 体重計じゃ計れない 数万トンの重みのように!!! あるいは光のように。 今日が最後なんて 嫌だ!って思えたなら 命はいつでも 僕に微笑みかける、 そんな簡単なこと もう二度と忘れない。 身から出た錆びで 何度でも夢を見せて 静脈を疾れ! この神経伝達衝動交流、 いつまでも。 涙飛沫は直に乾くだろう 夢打ち際の風に圧されて 澄み渡った空に 一筋の飛行機雲 国道沿いに綴る春色の手紙 ごらん季節を 花弁避けて歩いたら 「なあこれ、曲名どうする?」 俺に良い考えがあるんだ。