最低だ 薄汚れた言葉で 透明な 君に答えを求めた 傲慢な 願いのまま 糸は 解(ほつ)れたまま そうやって 離れていく心の 病名は 花の香りみたいだ 火照るのは僕だけだ 水に冷めた 君がひとつ 曖昧なまま 置き去りにした 終わりしか見えない拙い現実 「どうかこのまま」 呟いても 残るのは虚しさだけ 流されていく 君の隙間に 水面の縞(しま)模様 合間を縫うように 想い出も全て溶け込んで 泡沫と共に消えた もうないわ 明日の隣なんて 存在は とうの昨日に消えた 全てが幻のようで それでもまた 君に縋る 綺麗なままで居れたらいいのに それすらも叶わないから 全ての色を洗い流すように 白紙に戻した 流されていく 日々の隙間に 君の横顔すら 儚く散るように 想い出とともに溶け込んで 泡沫は淡く滲んでいく