雨が降り続き 五月雨時の静けさに晴れ間も無く 長靴の少年が踏み込んだのさ 少しだけ深い濁る 水たまりしぶき避けた 少しだけかかり仕方なく 笑い靴に染みた 殻に閉じこもり渦を 巻いてそこへと逃げ過ごした 日々 鮮やかな傘をさす女の子 クルクルと回すこちらに飛び 散るしぶき避けた 少しだけかかり仕方なく 笑い頬が濡れた 雨の日は静か 耳が痛いほど 騒がしい毎日が 遠い遠いむかしむかしの様で あの日言った言葉 あの日見た涙 沸き出せば たまらずに 殻の外へと這い出る 雨よ 降り続け 愚かな僕を 濡らして欲しい 気がすむまで 雨よ 降り続け 渦を巻いたまま 殻にこもったままの 僕をこのまま 外に放り出して 雨は降り続き増水した 川の臭いうねる音と お地蔵様の後ろの紫陽花 灰色の景色 差し色のブルー カメラ向けた 荒れる朝のニュース 忘れる様なムード 悪い夢の様 雨の日は静か 心の声だけ 騒がしいネガティブや 未だ見ぬ未来に期待したり 明日は何しよう 明日も降るかな 束の間のこの時を せめて楽しく暮らしたい 雨よ 降り続け 愚かな僕を 濡らして欲しい 気がすむまで 雨よ 降り続け 渦を巻いたまま 殻にこもったままの 僕らこのまま 雨よ 降り続け つまらない日々も 素晴らしい日々も 気がすむまで 雨よ 降り続け 洗い流す様に 優しく撫でるように 熱を冷ますように 渦を巻いたまま 殻にこもったままの 僕をこのまま 外に放り出して