生まれた日から 人は名を探す そう急ぐなよと 千の目が嘲笑った 混沌の中で踠く(もがく)虚像は 童心を捨てたら指を切れる? 淘汰される宿命を負って どうか歩いた跡だけ残して 風が吹くこの場所は 途方もなくて虚しい 誰のものでもないからか 美しく思えた 苛立ちを結ぶか細い実像は 手を上げれば楽になれる? 誰しもが繁栄を描くばかり いつか音をたてて崩れていく 淘汰される切望の中で 嘆くくらいならば 名前を叫べ 幾千の運命の舵を切れ 姿形を変え 末(まつ)まで この広い空の下 どこまでも白く自由でいいさ これだけが私の生きる術