日が経って薄まる気がした その声も光に透けている 未完の寂から成る 秘境の地 永遠になった 残された詩は 再びなぞられることはない 最果てのあなたは画面の中 若いままで 私だけが贅沢にも老いていく しんと刺す耳鳴り 憧れを背負っている 罪のない傷を知った 解りもしないくせに 何を言えたんだろう 私はただ非情で 閃光の中で逃げ延びて 抗って この突き刺す とめどない 真新しい隔たりさえも怖い 寂しささえ忘れて 残された人は言葉は 最期まで無力で壊れている 未だに解けないまま 朽ちることのない体で 忙しなさを理由に助けを呼ぶだろう 聞こえたら 聴こえるとここに応えて あなたは画面の中 若いままで 私だけが老いていく 彼方 詩を置いて