いつか訪れたあの夏を ただ目を細めて思い出していた 今日が終わってしまったその後に 残る余韻はどこか懐かしくて 光は闇 月明かりが 君の部屋の窓を叩く 聞こえないように 名前を呼んだ 意味もなく今日が終わって 橙も碧に染まる夜に それでも君は笑って 二人朝を待つ 乾いた心が求めていたのは 海と空が混ざり合う瞬間を 明け方昇る陽と 乱反射する水面 寄せては返す波を見てた 淡い光の中で君は目を閉じて 浮かび上がる日を待っている 意味もなく今日が終わって 橙も碧に染まる夜に それでも君は笑って 二人朝を待つ 風が冷たくなって 流れた季節の数を数えて 隣で君は笑って 閉じた朝を待つ