食欲がないもんだからさ 別に小銭がない訳じゃないんだよ 君の横顔を見ていると そういう事を言いたくなるんだよ もしも明日世界の危機が来て 僕が世界を救う役目だったら 頑張れるのにな かっこいいのにな なんて空想だ なんて空想だ そしたら 僕の亡骸 君が抱いて 泣きながら 「やれば出来るんだね」って 呟いて いつだってヒーロー 笑われたっていいよ 人生は喜劇の 一幕の様なもんだろ 「ここはまかせろ」 とは言ったものの どうすりゃいいんだろう 断崖のヒーロー <♪> なんて言っても世界の危機なんて そうそう来るもんじゃないんだけど それなりの人生の危機ってやつは 僕なんかにも訪れるもんで 孤独になっても夢があれば 夢破れても元気があれば 元気がなくても生きていれば 「生きていなくても」とかあいつら そろそろ言い出すぞ そしたら 絶体絶命の危機の淵で 起死回生の 一撃はきっと怒りか 悲しみだ いつだってヒーロー 殴られたっていいよ 垂らした鼻血の色 田舎の根雪の白 連敗続きの 擦り傷だらけの 挑戦者気取りの 断崖のヒーロー <♪> 小銭数えて 逆算する人生も 追いつめられて 首括る人生も もうよく聞く話しだ 驚かないよな 今が世界の危機かもね 誰も選んじゃくれないけど 頑張れるかもな かっこいいかもな ここでやれるんなら 今がまさにそうだ どうせ「世界よ終われ」と願っても 世界はくそったれのまま 続いてく 誰だってヒーロー そんな訳はねえよ いわゆる掃き溜めの ありふれた有象無象 そこで負けねえと 言ったもん勝ちの よくある強がりの 「いつだってヒーロー」 <♪> 絶体絶命の 絶望的状況 それでも言い張るよ いつだってヒーロー