その涙が汗が滲んだ 誰とも違う美しさで 笑っておくれよ 息を切らした君は 誰より素敵さ 気の抜けた炭酸みたいに 微かに気怠い日々に溶けた 家鴨の侭で翼を広げて 空を舞う白鳥の夢をみる 彷徨うくらいなら 一層味わい尽くしましょ 近道ばかりじゃ 味気がないでしょ 道草を食って 泥濘み飲んで でも辿り着けなくて また何度だって 夕暮れを追いかけるの 走れ遥か先へ 汚れた靴と足跡は 確かに未来へと 今駆けてゆく 息を切らした君は 誰より素敵さ 物語の始まりはいつも 静寂を切り裂き突然に 胸の中ざわめく焔に 照れて忘れて大人になる 形振り構わず 今日は御仕舞いにしましょ 日溜りの様な 夢を見れますように 固唾を呑んで 恥を忍んで まだ諦めきれなくて また何度だって 明日を追いかけるの 声を枯らすまで 泣いていたんだよ 叶わないと判って尚 抗っておくれよ 剥き出しで咲く君は 誰より素敵さ 今日も その涙が汗が滲んだ 誰とも違う美しさで 笑っておくれよ 息を切らした君は 誰より素敵さ 走れ遥か先へ 汚れた靴と足跡は 確かに未来へと 今駆けてゆく 息を切らした君は 誰より素敵さ