幽玄の灰に 三千の果てに 世を儚む影を落としえむ 象徴の花に 万象の果てに 身を焦がしてその音を遺して かの夢の中へ 刻来たりて ―閃光に揺れて 天元に堕とす― 闇を咲む ―地を巡りし 穢れを呑み込め― 「その手を取るために 迷いを乗り越えて」 目覚めし神ノ銘を誰ぞ知り給ふ 終焉の果てに 境界を超えて 亡きし音を重ねた偽り 永遠の先で 渾沌に消えて 失くしながら擦り減る理 対に成りし 貌を経て その真名は一つに紡がれむ 不死を結いて 生ける者の 祕し声は 凪に消え給ふ ―掛けまくも畏き祕ノ巳神よ 凪ノ御魂祓ひ給ふ刻に 成り坐せる祓戸ノ御上よ 禍事、罪、穢有らむをば 祓え給ひ清め給へ幸へ給へと 神ながら護り給へ 掛けまくも畏き神よ 恐み恐みも― その「神銘」は 対は独つ ―別つ罪は、償われむ― 月を呑まむ ―夢幻の中、赦しを求めて― 「いつかの約束が 其の手を導いて」 御護る神ノ銘を唱え給ふのは 「今」