ベッドの上のぬいぐるみ。 汚れた小さな手のひら握って。 自転車に乗って僕らは、 懐かしい坂道の途中 うずくまったまま。 誰も知らない夏の日、 日差しが夢を溶かしてく。 廊下の静けさ冷たい。 まだ今、その思い出? 誰も信じれないままで、 叶わないのに追いかけるの。 疲れて。 何故優しくしてしまうの? あの事忘れないで また傷つけてゆく。 青色、シーツ崩れた。 少女の汚れと吐き気と。 何度失えば気付くの? 流れた血を見ていた。 コップとナイフの秘密は、 ホテルのカーテンの裏の寂しさ。 二つの鍵の意味は無く、 白い日、全てを壊した、 電話の声に。 優しさやレインコート。 雨も無い部屋の中で 悲しみだけ溢れ出した。 一つのベッドさよなら。