物悲しいのは何故 掃き溜めのような雨だけ降る街 水面で揺れる影 あなたは誰を見つめてるの 伸ばした指 少し躊躇いながら 戸を叩いた 降りしきる雨の音 かき消して 今だけでも 目を閉じて 息を吐いた 少しだけ このままで 愛して 雨は上がれど日陰 書き溜めていた言葉さえ 歌えないまま 手放したグラスは割れ 傘を貫き降り注いだ 裸足の道 傷を分け合いながら 戸を開いた 降りしきる雨の音 かき消して 今だけでも 目を閉じて 息を吐いた 少しだけ このままで 愛して 陽射しの少し手前 この暗い雨雲の果てまで行けたら 足元は乾いている それぞれの行先で