Track byささくれ
ぬるい風が吹く テトラポットに座る 私の首に触れた 刃渡り6センチ 赤い自転車と 痣だらけの身体 あなたがくれた小さな いちご味の飴 そっと流れる 赤色が滲む 鈍色を仕舞う 私は頬を染めた 合図が響く 月は白く佇んで ガラスが割れたら もう会えないよ ねえ そっとなぞった 貴方がくれた傷 それさえ愛しい 私は 私は そっと眺める 綺麗な横顔 貴方の瞳じゃ 私は殺せないよ 連れていって