何年経っても 忘れないよ 君のその揺れるような甘い声 もう少し もう少しのところで 僕はまた手を伸ばしてしまう ヒミツの多い君の言葉を どれだけ僕は理解してるだろう ひらひらめいて 自由に飛んでく 姿をひとり見送るだけ 指先さわって すり抜けるその瞬間の柔さが 心を捕らえて離してくれない 触れたくて仕方ないから 僕の目が 君のもとを離れない なんて 伝えたらきっと 君はまた飛んでいってしまう 這いつくばっては 醜く蠢く 季節外れの僕なんかと 同じ生き物に思えないけど せめて見失わないように 本当はずっと はぎ取ってしまいたかった 素敵な蝶かざりをひとつふたつ 色を奪われた裸の君の姿だけ見せて イタズラな君がふわり 僕の頬指でなぞり照れ笑い そんなくだらないことですら今日も 消せない 何年経っても変わらないね 君のそのゆるく動くまぶたとか もう少し もう少しのところで 僕はまた手を伸ばしてしまう