初心(うぶ)な男(あなた)に 死ぬ気で惚れて 夏の夜空に 遠花火(とおはなび) 背中が痒(かゆ)いと 浴衣の衿(えり)に その手借りても 気づかない ほんに貴男(あなた)は ほんに貴男(あなた)は 唐変木(とうへんぼく)の いくじなし いくじなし 「君の為なら 捨てるよ夢も」 甘い言葉に ほだされて 優しいだけでは 生きてはゆけぬ 全て無くした この私 ほんに貴男(あなた)は ほんに貴男(あなた)は 唐変木(とうへんぼく)の いくじなし いくじなし 酔ったふりして 甘えて焦(じ)れた 冬の夜道に 残る雪 滑った足元 支えてくれて 送り届ける 野暮(やぼ)ったさ ほんに貴男(あなた)は ほんに貴男(あなた)は 唐変木(とうへんぼく)の いくじなし いくじなし